私の頭の中では「岸和田=中塲利一」な訳で、ちょっとワクワクしちゃうんだけどネ。
南海電車で着いた岸和田駅前で、バスを待っていた時のこと。
ロータリーに植込みや樹木があるので、セミが満開で鳴いていました。
そして、そのセミを採ろうと子供が二人、捕虫網を持って走り回ってる。
どうやら二人は、お兄ちゃんと妹らしい。
うわぁ〜、こんなに暑いのに元気だね。
木陰でバス待ちしている私の足元には、彼らの持ち物であろう虫かご。
なんか走り回ってる割には、1匹しか採れてない(笑)。
セミってやたらと鳴いているんだけど、どこにいるかよく分かんないよね。
そこへフラッと、一人のオッチャンが登場。
上背のある、色黒で厳めしい顔付き。オッチャンというより「親方」とでも呼ぶ方が似合いそうな風情。
流石だんじりの街っぽい。
よく見ると結構小汚かったけど(笑)。
オッチャンは植込みの見回りをしているようでした。
そのオッチャンも虫カゴの中身を覗いて、
「なんやぁー」と漏らす。
そして樹を見上げるや、一点を凝視。
「え、何?」と私もつられて目を凝らすと、オッチャンの視線の先にはなんと大きなセミが!
「ぼうず! アミ持って来い!」
オッチャンのガラガラ声が響いた。
お兄ちゃんは訳分からんうちに、とりあえずアミを手渡す。
受け取ったオッチャンは鮮やかな手捌きでアミを操り、ふわっと木肌からセミを掬い取ると、そのままパサッと地面に伏せて置いた。
アミの中では、捕まったばかりのセミがジージーバタバタしている。
呆気にとられる子供ら。
私は思わず
「一発やん!」と感嘆してしまいましたよ。
オッチャンは子供らに
「ホラ!」と言い置き、颯爽とその場を立ち去ってしまいました。
せ、西部劇みたい………。
オッチャン、かっこいいゼ!!
少し離れたバス停で並んでいたおばちゃん達は、そんな私達を微笑しげに見ていた。
岸和田の街の風景は、なんかいいカンジだと思いました。




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