原作:パトリック・ジュースキント
監督:トム・ティクヴァ
製作:ベルント・アイヒンガー、ジジ・オエリ
脚本:トム・ティクヴァ、ベルント・アイヒンガー、アンドリュー・バーキン
美術監督:ウリ・ハニッシュ
出演:ベン・ウィショー、レイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン
上映時間:2時間27分(2006年/ドイツ・フランス・スペイン合作)
噂には聞いていましたが、凄い映画でしたねー!!
観て帰って来てすぐブログに感想をアップしようと思いましたが、興奮状態で支離滅裂になりそうだったからしばらく寝かせました。
でも今思いだしても、全身にシビレが残っているような。
そんな危険と官能が隣り合わせになった映画です。
タイトル通り“香水”のストーリーですが、“香水”というよりは“匂い”がテーマでしたね。
“匂い”って大事ですよね。
クサイというだけで私をはじめ女子に毛嫌いされている上司を見るにつけ、そう思います(笑)。
いい匂いと、あといい声の男性はやっぱセクシーですもん。
でも“いい匂い”って何かな?って考えます。
人が感じるものだから、その人生で経験したものの中にあった出来事と結びついているものなんでしょうね。
他人が「それはちょっと…」と思うものを“いい匂い”と感じる人もいるかもしれない。
体臭なんてその最たるものでしょうね。
さて、その体臭で香水を作ってしまうのが、この映画の主役である調香師・グルヌイユ。
彼が生まれた瞬間から消えるその時までが描かれている。
この映画、多少のグロさも許容できる人にしかお薦めできません。
ありとあらゆるシーンが人の感覚を根底から揺さぶるようで、観ている時隣の席の人が思わず「うっ」とか呻いてましたから(笑)。
ただ、媒体としての映画では通常表現できない“匂い”を、全編通して観客に感じさせるという離れ業をやってのけたこの映画は、やはり尋常でない。
間違いなく観た者の記憶に焼き付く作品だと思います。
「体臭がないのは存在しないのと同じこと。誰からも愛されないということ」。
人間の本能を刺激するものは、最終的には視覚でも音でもなく、嗅覚だもんなぁ。
いやぁ、一週間ほど置いても考えがまとまらなくなる。
混沌。
混乱。
悲哀。
恐怖。
驕り。
官能。
手段としての殺人。
放浪。
存在。
破壊。
愛。
消失。
これらを、“嗅覚”という最も原始的な感覚で、この映画から感じ取ってみて欲しいと思います。




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