その野原の向こうには山があって、学校が休みで時間がいっぱいある日は、「探検」と称して友達何人かであちこち歩き回っては、子供ながらの面白い物を見つけ、木登りをし、花や山菜や木の実を採り、時には怪我をしたり漆にかぶれたりもしていた。
思えば、自然が多くて野生だった。
というか、野生化していた(笑)。
それがいつ頃からか、野原は宅地として造成され、山は削られて団地が建設されていった。
年々、目に映る緑は少なくなっていく。
少しは、ほんの少しはこの緑が残らないだろうか?と思うが、それでもやはり今日、綺麗なきれいな竹やぶがパワーショベルで削られているのを見た。
先週、近所にちょっと有名なラーメン屋が出店をした。
イオンも出来て、大きなスーパーマーケット・書店・色々なお店が入った。
休みの日には、どちらも駐車場に入りきらずに、道路にまで長く々々入庫待ちの車の列が続いていた。
店内は人で溢れ返っていた。
私達の欲望には、キリはない。
今あるものに満足せず、「もっともっと」と求める。
でも手に入れたからと言って、それで永遠の満足を得られる事はない。
醜いようだけど、人はそうやって発展してきたのだと思う。
そして、その道を進み続ける事を止められはしない。
走って走って、海に飛び込むまで走る事を止められないレミングのように。
でも、きっと。いつかきっと、気付くはず。
自分達が失ったものの大きさに。その尊さに。




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