旅行先で夜にわざわざ出掛けるなんて、ライブハウス行く時くらいなんだけど。
京都やなんかの寺社でこんなイベントを開催すると、やたらな人出になるから行く気がしませんが、せっかくだし、ね。
ホテルの目の前の大手門から園内へ。
しばらく歩くと、お囃子のような音が風にのって聞こえてきました。
昼間同じ場所を通りかかった時に、五十間長屋の下で舞台の設営のような事をしていたのですが、それがどうやら薪能の舞台だったのです。
初めて観ました、薪能。
途中から見出したのに、あっという間に引き込まれました。
笛の音。
鼓の拍子。
舞台の脇で焚かれている篝火から立ち上る火の粉。
演者の静かな舞に圧倒され、背景にはライトアップされたお城。
この世のものならず、の世界でしたよ。まさに。
せっかくついでに、お隣りの兼六園へ。
ここのライトアップは控え目で、とってもよかったです!!
昼間は美術館へ行くために素通りだったのですが、さすが日本の三大名園ですねぇ。
日本最古の噴水に感嘆しつつ、順路を歩いていると、林の奥からハープの音が聞こえてきました。
ハープですよ、ハープ。
何事かと思って音の方角へ行くと、大きな池があって、その池の対岸の雅な建物を舞台にして、本物のハープをハーピストが演奏してたのです!
後で地図を見ると、池の名前は『霞ヶ池』、建物の名前は『内橋亭』でした。
建物はライトアップされて琥珀色に彩られて、その姿が池の水面に写り込んでいました。
池のほとりのそこここにある、信じられないような立派な枝振りの松や燈籠もライトアップ。
ギラギラした照明ではなく、なんかほんのりした明かりというかね。
池を右手に左側をみれば、眼下に金沢の街。
その向こうには山の峰が、黒い影を連ねていました。
空には薄曇りだけど、月明かりが薄く透けていました。
そんな景色に包まれて、ハープ。
はぁぁ〜〜、ウットリでしたぁ……。
なんですか、一晩で2つも、この世のものとは思えないような世界に出会ってしまいました。
たまには夜の帷の向こう側へ行ってみるのもいいものですねぇ。
そうそう。人出も多からず少なからずで、夜のそぞろ歩きにはほどほどなカンジでしたよ。
金沢、すごいとこだよなぁ。
え? いつもいつもこんなイベントばかりやってないですか??
そういえば、お城も兼六園も“無料開放日”って事でタダでしたねー。
やっぱ私って最強??(笑)











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