監督:アニスカ・ホランド
脚本・製作:クリストファー・ウィルキンソン、スティーブン・リヴェル
製作:シドニー・キンメル、マイケル・テイラー
衣装:ジャイニー・テマイム
出演:エド・ハリス、ダイアン・クルーガー
上映時間:1時間44分(2006年/イギリス・ハンガリー)
音楽が題材となっている映画はやっぱり結構チェックしてしまうのですが、今回は「ベートーベンがストーリーのメインになっているんだな」という認識しかなくて観に行ったのでビックリ!!しました。
ベートーベン役って、あのエド・ハリスだったのねっ!!
すごい好きな役者さんです。
『ザ・ロック』での海兵隊の軍服姿の凛々しさに惚れましたモンね〜〜♪♪
でもチラシの写真も劇場予告も見たのに、気付かんかった…。
だってあの軍服をスリムに着こなすエド・ハリスがっ、あのエド・ハリスがっっ!
ふ、太い……………。
もぅ、ビックリしたさぁ。
役作りに執念を感じたわ〜〜。
カツラもあるし(笑)、同一人物と認識するまでに時間を要しました。
そうそう。
ダイアン・クルーガーの静かな知性を感じさせる演技もよかったですね。
ただピアノを弾くシーンの指使いのぎこちなさは何とも言えないものがありますが。しょうがないのかねぇ…、こればっかりは。
ベートーベンを題材にした映画では『不滅の恋/ベートーヴェン』が思い浮かびます。もう一回観たいなという、印象に残るいい映画だった。
あれはミステリアスな展開で観る者をトリコにしていくストーリーでしたが、この映画は生活のミョーなリアルさが散りばめられてて、あの時代の暮らしに触れるようにスクリーンに引き込まれていきました。
ただ、シビンのくだりは突然だし、一瞬ドン引きしましたけどネー(笑)。
1つ、小さいのだけどとても好きなシーンがあります。
クルーガー演じるアンナがベートーベンの住むアパートメントの階段で出会う隣の部屋のお婆さんとの会話です。
部屋の前に椅子を出して、そこでくつろいでいるお婆さん。
「自分の部屋には窓がないから、ベートーベンが不在の時はドアを開けてゆっくり出来る」と言う。
アンナが
「どうして引っ越さないの?」と問いかけると、
「だってあのベートーベンの新曲が1番に聴くけるのよ!」と目をキラキラさせるのです。
このお婆さんとの会話は心にグッとくるシーンであり、「あの時代にとってベートーベンはどういう存在だったのかな」と想像が掻き立てられるシーンでもあり……。
この小さな会話のおかげで、階下の住人もベートーベンが水浴びする度水漏れするのに、罵声を飛ばしつつ住み続けているのは……?とか思い巡らせたりネ♪
そして何より、この作品は、“結構メーワクな奴なのに、今は楽聖・当時は時代の寵児であったベートーベンという存在”を知ることができる素敵な映画なのです。
私今まであまり好きな作曲家ではなかったんですが、第九フルで聴いてみたーい!!って思うようになりましたもん。
聴覚に障害があったことで有名なベートーベン。
でも果たして、それが健常であったなら、あれほどの音楽を生み出せたのかな?
「私は耳は聞こえないが、頭の中は音楽で溢れている」という台詞が心に残りました。
耳が聞こえないという『音への渇き』が、彼の才能を人知を超越した領域へと昇華したような気がします。
この映画を観て、そう、思いました。





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